カルニチンの効果について、ダイエットに効果があるなど様々なことが言われてはいますが、実際のところカルニチンを摂取するとどのようなダイエット効果があるのか?3つの点からまとめてみました。
1・カルニチンとは何か?
2・カルニチン摂取とダイエットの関係性
3・カルニチンの効果
1・カルニチンとは何か?
L−カルニチンは、アミノ酸の一種でありメチオニンとリジンから構成されていますが、体内では2000ミリグラムが貯蔵されておりその内の70ミリグラムが1日に消費されます。
そして体内で生成されるL-カルニチンは約20ミリグラムであり残り50ミリグラムは体外から摂取する必要があります。
前述でL−カルニチンはアミノ酸の一種と述べましたが、たんぱく質というのは様々な種類があり、筋肉を合成するたんぱく質とは異なります。
ウエイトトレーニングや有酸素運動を行うと脂肪細胞である脂肪が脂肪酸に変わりミトコンドリアのよりエネルギー変換されます。
ATC回路という体内のエネルギー源となるATPを生成する体内システムが存在するのですが、ミトコンドリアはATC回路内にミトコンドリアはあるものの独立した核を持っているので、ミトコンドリア内に全て入るということは不可能です。
脂肪酸だけではミトコンドリア細胞内に入ることはできないので脂肪酸+L−カルニチンとなり初めてミトコンドリア細胞内に入ることができるというわけです。
2・カルニチン摂取とダイエットの関係性
前述でもあるようにダイエットの大敵である脂肪(脂肪酸)を、エネルギーに変換し脂肪燃焼を高めるためにはL−カルニチン摂取はかなり有効な手段ということになります。
カルニチンが多く摂取できる食品としては、羊肉や牛肉などです。
牛肉は、他にも様々なダイエット効果があるので、とてもお勧めな食材です。
3・カルニチンの効果
2002年12月までは医薬品としての使用しか認められていなかったのですが現在ではサプリメントなど多数売られており、脂肪燃焼効果以外にも様々な効果があると報告されています。
運動持久力の向上や疲労物質である乳酸の蓄積抑制、筋肉痛や慢性疲労に対しても効果があります。
また、心臓の血管の維持などウエイトトレーニングを行う方にとってはうってつけの成分だと言えるでしょう。
摂取量やタイミングに関してはトレーニング30分〜1時間前に約1000mgを摂取します。
トレーニングオフの日は、朝食後に約500mg程度を摂取しましょう。
注意点は、カルニチンだけでダイエットができることはなく、他の栄養素、アミノ酸と結合することにより効果が出るのでその点を注意しましょう。
まとめますと、カルニチンはダイエット効果を生み出す効果・性質を持っていることがわかりました。
しかし、カルニチンだけを取っても効果はなく、その他の栄養素、運動も併用することで初めてカルニチンの効果が出ます。カルニチンを取っていれば痩せるなんて、魔法のようなサプリメントではないことも理解しなくてはいけません。