今から10年以上前、当時通っていたボディビルジムでロニーコールマンのビデオが流れていました。たしか、2000年前半のビデオだった気がします。
当時はロニーがミスターオリンピアを連覇していた時期で、その凄まじい肉体から地球外生命体と表現されていました。そのビデオのタイトルは忘れましたが、映像の記憶だけは鮮明に覚えています。
撮影場所はテキサスのメトロフレックスジムで、ガンガンのハードロックミュージックにロニーのでかい声、とんでもない重量のダンベルプレスを行っていて、当時自分が扱っている重量が24キロ、映像に映っているロニーが扱っている重量が200ポンド。約90キロのダンベルプレスのスゴさに自分のひ弱さを痛感させられました。(余談ですが、このビデオを見たことがきっかけで、メトロフレックスジムに興味を持ち、実際にジムまで行きました。)
このビデオを見ていなかったらテキサスまで行っていなかったし、アメリカのボディビルに興味を持つこともなかったと思います。それほどインパクトの強いビデオでした。因みにメトロフレックスジム内はとにかく汚いです。ダンベルもジム中にバラバラに散乱していて、使うときは自分で同じ重量を探して行います。ハードコアなジムですが潔癖症の方は苦労します。
随分、前おきが長くなってしまいましたが、本題に入りたいと思います。私がこの時ロニーを見て感じたことは、すごい身体ですごい重量だけでなく、トレーニングのやり方にも興味を持ちました。あれだけの凄い身体を作り上げるのですからトレーニングもうまいのかと思いきや、頭の中には?マークが。
重量はすごいけど、あまりストレッチを効かせておらず、対象筋に効いているのか?これをお手本にしていいのか?と感じました。他のプロ選手も同様にトレーニングが上手いと感じられませんでした。
数日後、ジムでたまたまアイアンマンの雑誌があったので読んでいると、ロニーのトレーニングビデオの解説記事を発見。
記事を書いているライターはトレーニングをしているベテランの方だったと思います。(名前を忘れてしまいました。)記事の内容は、「ダンベルを振り回しているようでしっかりと筋肉が動いていて、トレーニングのお手本とはいえないが、扱う重量はすごい!レンジもフルではないが本人にはフルレンジのようだ。」こんな内容だったと思います。
トレーニングが下手とは言わずに、「お手本とはいえない」と表現していたことに感心しました。私がライターなら、「ロニーはすごい身体ではあるが、トレーニングは下手でこんなトレーニングは、日本人は参考にするべきではない」と書いていたと思います。
最近は、YOUTUBEでも昔のロニーにビデオを見ることができるようになり、見返しましたが、正直お手本にはならないと思います。ロニーだけでなく、デキスタージャクソン、ショーンローデン、ジェレミーまでもがトレーニングが上手いとは思いませんでした。しかし、トレーニングの上手い下手に関わらず、すごい体になっていることは間違いありません。上手くても下手でも体を発達させることができるという事がこのことからもわかります。違いはなんでしょいうか?
外国人はトレーニングが嫌い?
実は、日本人と違い外国人は基本的にトレーニングが嫌いです。トレーニングが嫌いというよりは「辛い事」が嫌いです。日本人の場合、辛いことがあっても精神論で「修行」や「鍛錬」などの言葉で置き換える事ができます。辛くても「気合いだ!」と言いながら続けたりしますが、外国人はこの日本人が持つ精神的部分(気持ちの部分)がありません。トレーニング映像などを見てわかるように、レップスを繰り返していても辛くなったらすぐ辞めてしまいます。
オーバーワークにならない
このことからわかるように、頑張らないのでオーバーワークにもなりません。基本的に無理はしないので、あまり怪我もしません。プロボディビルダーのトレーニング映像はモチベーションを上げるために見るのがいいでしょう。モチベーション映像としてはとてもいい刺激になります。
まとめ
今回の内容はわかる人には、わかると思います。プロボディビルダーが行なっているトレーニングを真似てトレーニングしてもいいですが、同じような体になる事はありません。それに加えて、プロビルダーはアナボリックステロイドを使っています。ナチュラルの方とは筋肉を作るアプローチが違います。
しかし、モチベーションビデオとしては最高です。扱う重量や迫力あるトレーニングなどはテンション上がります。海外ビルダーのトレーニング映像は、トレーニング方法を学ぶものでなく、モチベーション映像として作られている可能性もありますので十分理解しましょう。